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設立趣旨書

1 趣旨

その誕生から46億年という悠久の時を刻む地球、我々人類を含むすべての生命の源である母なる海を僅か百年足らずで、もはや回復不能な状態にまで汚してしまっているという事実。

地球規模で拡大する海洋汚染の解決に立ち向かうことは全人類の課題というより、責務であるといえる。

 

ちょうどSDGs(持続可能な開発目標)の達成年度である2030年まで残すところ10年を切り、また大阪の威信をかけた2025年大阪・関西万博開幕まで5年を切った現在、SDGsのゴール14(海の豊かさを守ろう)の意義も含めた活動が早急に必要であると考えた。

かつては大阪湾湾奥部にも砂浜や干潟、藻場などの海洋環境要素は潤沢であったが、近年の経済発展・経済成長の代償として壊滅状態に陥っており、それらは人類の飽くなき利益追求によってもたらされたものであるのは言うまでもない。

元来、海に存在してはならない大量のプラスチックごみにしても、このまま手をこまねいて

傍観している場合ではなく、既に手遅れと言われようとも、一刻も早くアクションを起こさなければならない。

取り急ぎ、私が愛してやまない大阪の海、夢洲(ゆめしま)周辺海域を2025年大阪・関西万

博開催までに、江戸時代がそうであった頃の綺麗で豊かな海にリハビリして蘇らせて、人々や魚、鳥たちが集う活気あるベイエリアに再生することを目的とする「オーシャン・リハビリテーション・プロジェクト」を全力で推進する。

しかる後、この海洋生態系の回復・保全モデルを何としても順次全国や全世界に広げていきたい。

2 申請に至るまでの経過 

これまで任意団体誠翔園として、社会的弱者の支援や障がい者の就労支援などに携わりながら、上記趣旨にある海洋プラスチックごみ問題の深刻さに憂慮し、淀川河川公園での清掃活動部隊「クリーン・アップ・レンジャーズ」を結成。

   

というのも、海洋プラスチックごみの8割は河川や下水等から流出した陸域由来の物だからだ。さらには、一昨年の6月に日本で初の開催となったG20大阪サミット、その大会期間中に大阪・関西万博の開催予定地である夢洲へ各国の首脳と報道陣が下見に訪れた際、皆が口々に「こんな汚い場所で真剣に万博をやる気なのか」「このひどい環境下で本当に人々は集まるのか」と。

半分薄ら笑いだったと関係者から聞き、これはどんなことをしてでも、彼らの口からぐうの音

も出ない状態に大阪湾を、夢洲周辺海域を綺麗にしなければならない。

これらの経緯から法人化することによって、組織をより発展・確立することができ、将来的に

様々な関連先との提携や協力を得て、国際的な事業にまで展開することができるようになり、それが地球環境の回復や保全など、環境問題の解決に広く貢献できると考える。

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